专利摘要:
本開示内容は、インクジェットプリントヘッドに用いる耐食性の改善された水性インクジェットインクに関し、(a)着色剤、(b)水性ビヒクル、および(c)特定のランダム親水性ポリマー添加剤を含み、ランダム親水性コポリマー添加剤が、親水性成分と任意の疎水性成分で構成されるランダムコポリマーを含み、疎水性成分が、メチルアクリレートおよび/または酢酸ビニルおよび/または炭素対酸素比が少なくとも約2.5の疎水性モノマーからなる群から選択されるモノマーを含み、疎水性成分が、ポリマー添加剤の重量を基準として、約40重量%未満の濃度を有し、親水性成分が、約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有する少なくとも1つの非酸性親水性モノマーと、イオン性酸性基を備え、約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有し、ポリマー添加剤の重量を基準として、少なくとも10%の量で存在するモノマーとを含み、インクジェットプリントヘッドが、インク流路を含み、その少なくとも一部が、ニッケルまたはニッケル合金等のニッケル含有金属で形成されている。
公开号:JP2011515504A
申请号:JP2010544293
申请日:2008-10-09
公开日:2011-05-19
发明作者:リュウ;アントン ウェイフォン
申请人:イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company;
IPC主号:C09D11-00
专利说明:

[0001] 関連出願の相互参照
本出願は、米国仮特許出願第61/062351号明細書(2008年1月25日出願)の優先権を主張する。その開示内容は、完全に記載されるかのように全ての目的について参照により本明細書に援用される。]
背景技術

[0002] 本開示内容は、インクジェットインク、特に、改善された耐食性を有する水性インクジェットインクに関する。本開示内容は、ニッケルまたはニッケル合金を含むインクジェットプリントヘッドにおいて改善された耐食性を有するインクジェットインクの使用にさらに関する。]
[0003] インクジェット印刷は非衝撃印刷プロセスであり、インク液滴を、紙等の基材に付着して、所望の画像を形成するものである。液滴は、マイクロプロセッサにより生成される電気信号に応答して、プリントヘッドから吐出される。インクジェットプリンタは、低コストで高品質の印刷を行うものであり、他のタイプのプリンタに代わって普及してきている。]
[0004] インクジェットインクには、特に、色、噴射性、デキャップ時間(レイテンシー)、乾燥時間および貯蔵寿命をはじめとした、必要な特性が数多くある。しかしながら、ある特性を改善すると、他の特性を劣化させるため、これらの特性は両立しないことがよくある。]
[0005] 可溶(染料)および不溶(顔料)着色剤の両方が、インクジェットインクに用いられてきている。顔料は、染料インクより水堅牢かつ光堅牢な画像を与える傾向があるため有利である。]
[0006] これらのインクは、インクジェット記録装置に用いられ、そのいくつかのタイプの中に、ニッケルまたはニッケル合金等のニッケル含有金属で形成されたインク流路を備えたインクジェットプリントヘッドがある。そこで用いるインクが水性インクジェットインクであるときは、ニッケルは、長期接触によりインクへと溶出し、金属腐食となる恐れがある。金属の腐食によって、インク液滴の放出および付着の精度が損なわれる恐れがある。]
発明が解決しようとする課題

[0007] ニッケルまたはニッケル合金等のニッケル含有金属を含むプリントヘッドに用いるときに、インク性能に影響を与えることなく、改善された耐食性を有するインクジェットインクが必要とされている。]
課題を解決するための手段

[0008] 本開示内容は、水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせを提供するものであり、インクジェットインクは、
(a)着色剤、
(b)水性ビヒクル、および
(c)ランダム親水性ポリマー添加剤を含み、ランダム親水性コポリマー添加剤は、親水性成分と任意の疎水性成分で構成されるランダムコポリマーであり、親水性成分は、イオン性酸性基を有し、酸素に対する炭素の比が約2.5未満で、ポリマー添加剤の重量を基準として少なくとも10%の量で存在するモノマー(モノマーA)と、約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有する少なくとも1つの非酸性親水性モノマー(モノマーB)とを含み、疎水性成分は、メチルアクリレート、酢酸ビニル、炭素対酸素比が少なくとも約2.5の疎水性モノマーおよびこれらの混合物からなる群から選択されるモノマー(モノマーC)を含み、疎水性成分は、ポリマー添加剤の重量を基準として、約40重量%未満の濃度を有し、インクジェットプリントヘッドは、インク流路を含み、その少なくとも一部が、ニッケルまたはニッケル合金等のニッケル含有金属で形成されている、水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせを提供する。ポリマー添加剤中の酸性基は、カルボン酸、スルホン酸およびホスホン酸からなる群から選択してよい。]
[0009] 典型的に、着色剤は、顔料分散液、自己分散性顔料および染料からなる群から選択される。]
[0010] 耐食性は、添加剤を含まないインクジェットインクに比べると、少なくとも約10%改善される。]
[0011] 本開示内容の典型的な実施形態において、インク中のポリマー添加剤は、成分A〜Cで構成されるランダムコポリマーであり、
A.イオン性酸性基を有するモノマー、より典型的には、イオン性酸性基を有するアクリルまたはメタクリルモノマーからなる群から選択される少なくとも10重量%の親水性モノマー(上に定義したとおり)、
B.以下の構造]
[0012] ]
[0013] のモノマーからなる群から選択される少なくとも25重量%の非酸性モノマーまたはモノマーの組み合わせであって、
式中、nは0より大きい、典型的に1〜10、より典型的に1〜4の整数であり、Ra、RbおよびRdは、独立して、Hまたはアルキルであり、Rcは、アルキルであり、
C.0〜40重量%の疎水性モノマー(上に定義したとおり)またはかかるモノマーの組み合わせ、より典型的には、疎水性アクリルまたはメタクリルモノマーであって、
モノマーA+B+Cの合計が、100重量%に等しく、モノマーA+Bの合計が、約55〜100重量%であり(モノマーの重量%は、ポリマー添加剤の重量を基準とする)、モノマーB:Aの重量比が、約1:1〜約10:1の範囲内である。]
[0014] 本開示内容はまた、上述したインクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせを含むインクジェットプリンタも提供する。]
[0015] 本開示内容のランダム親水性ポリマー添加剤は、このポリマー添加剤の存在により悪影響を受けない噴射特性、印刷信頼性、印刷画像品質および貯蔵安定性を有し、同時に、改善された耐食性を有するインクジェットインクに利用することができる。本開示内容のランダムポリマーは、ブロックおよびグラフトポリマーよりも耐食性を改善するのにより有効であることが分かっている。それらは、インク流路を備えたインクジェットプリントヘッドを含むインクジェットプリンタに用いてよく、インク通路の少なくとも一部は、ニッケルまたはニッケル合金等のニッケル含有金属を含む。]
[0016] ランダム親水性ポリマー添加剤
ランダム親水性ポリマー添加剤は、後述するモノマーの共重合により形成されたランダムコポリマーである。ランダム親水性ポリマー添加剤は、インクビヒクルに可溶または分散性で、親水性成分と任意の疎水性成分とを含むものとして一般に特徴付けることができる。]
[0017] 疎水性成分は、メチルアクリレート、酢酸ビニル、炭素対酸素比が少なくとも約2.5の疎水性モノマーおよびこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含む。疎水性成分は、ポリマー添加剤の重量を基準として、0重量%〜約40重量%未満、より典型的には、約30重量%未満、最も典型的には、約15重量%未満の濃度を有する。疎水性成分が、約40重量%を超える濃度を有すると、ポリマー添加剤の親和性が高すぎるため、例えば、顔料表面またはプラスチックインク流路に存在していてもよい他の疎水性表面上での吸着が増大し、ニッケルまたはニッケル合金をコートし、防食するのに利用できるポリマーの量が不十分となると考えられる。]
[0018] 親水性成分は、ポリマー添加剤の量を基準として、少なくとも約10%、より典型的に少なくとも約20%、さらにより典型的に少なくとも約25%、最も典型的に少なくとも約30%の量で存在する、酸素に対する炭素の比が約2.5未満の少なくとも1つの非酸性親水性モノマーと、酸素に対する炭素の比が約2.5未満のイオン性酸性基を有する親水性モノマーとを含む。約10%未満のイオン性酸性基の量だと、ニッケルまたはニッケル合金表面と配位する酸性基の数が減るものと考えられる。逆に、量が多すぎると、ポリマー添加剤は、インクの水性部分において溶解度が大きくなりすぎるため、ニッケルまたはニッケル合金を含むインクチャネルの表面に堆積しないものと考えられる。ニッケルまたはニッケル合金を含む表面へのポリマー添加剤の吸着が不十分なレベルだと、これら表面の腐食からの保護が不十分となり得る。酸性基は、カルボン酸、スルホン酸およびホスホン酸からなる群から選択してよい。]
[0019] 典型的に、ランダム親水性ポリマー添加剤は、天然ポリマーでも、その誘導体でもない。モノマーの混合物を用いて、疎水性および親水性成分をそれぞれ形成してよい。]
[0020] 酸素に対する炭素の比が少なくとも約2.5のある典型的な疎水性モノマー(本明細書では「モノマーC」とも呼ばれる)としては、例えば、ベンジルメタクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ラウリルエタクリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、p−トリルメタクリレート、ソルビルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、フェニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、p−トリルアクリレート、ソルビルアクリレート、スチレン、アルファ−メチルスチレン、置換スチレン、N−アルキルアクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド、酪酸ビニルおよび安息香酸ビニルが挙げられる。より典型的に、炭素対酸素比が少なくとも約2.5の疎水性モノマーとしては、ベンジルメタクリレート、ブチルメタクリレートまたはブチルアクリレートが挙げられる。]
[0021] 酸素に対する炭素の比が約2.5未満のイオン性酸性基を備えたある好適なモノマー(本明細書では「モノマーA」とも呼ばれる)としては、例えば、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸モノ−メチルエステル、マレイン酸モノ−エチルエステル、マレイン酸モノ−プロピルエステル、マレイン酸モノ−ブチルエステル、マレイン酸モノ−ペンチルエステル、マレイン酸モノ−ヘキシルエステル、フマル酸、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸モノ−エチルエステル、フマル酸モノ−プロピルエステル、フマル酸モノ−ブチルエステル、フマル酸モノ−ペンチルエステル、フマル酸モノ−ヘキシルエステル、イタコン酸、イタコン酸モノ−メチルエステル、イタコン酸モノ−エチルエステル、イタコン酸モノ−プロピルエステル、イタコン酸モノ−ブチルエステル、イタコン酸モノ−ペンチルエステル、クロトン酸、コハク酸アクリロイルオキシエチル、アクリルアミド−グリコール酸、アクリルアミド−プロパンスルホン酸およびアクリルアミド−メチル−プロパンスルホン酸が挙げられる。メタクリル酸等の酸素に対する炭素の比が約2.5未満の酸モノマーが典型的に好ましい。]
[0022] 酸素に対する炭素の比が約2.5未満のある好適な非酸性親水性モノマー(本明細書では「モノマーB」とも呼ばれる)としては、典型的に、例えば、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート、(メトキシ−エトキシ)エチルアクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレートまたはヒドロキシプロピルアクリレートから選択される非イオン性、非酸性モノマーが挙げられる。より典型的には、酸素に対する炭素の比が約2.5未満の親水性非イオン性、非酸性モノマーとしては、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレートまたはヒドロキシエチルメタクリレートが挙げられる。]
[0023] 具体的な実施形態において、非酸性親水性モノマーは以下の構造を有する。]
[0024] ]
[0025] 式中、
nは、約0より大きい整数であり、より典型的には、nは約1〜約10、さらにより典型的には約1〜約4であり、
Ra、RbおよびRdは、独立して、Hまたはアルキルであり、
Rcはアルキルである。]
[0026] この構造により表わされる典型的なモノマーとしては、例えば、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート、(メトキシ−エトキシ)エチルアクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、グリシジルメタクリレートまたはグリシジルアクリレートが挙げられる。]
[0027] 典型的に、これらのポリマーの数平均分子量は、約1,000〜約10,000、より典型的には、約3,500〜約6,500である。]
[0028] 本開示内容の一実施形態において、特定のランダムコポリマーが、ニッケル含有インクジェットプリントヘッド中のニッケル腐食の量を減じるのに特に有用であることが分かっている。これらのポリマーは、以下のモノマーA〜Cの共重合により得られる。
A.イオン性酸性基(上述したもののいずれかを含む)を有するモノマー、より典型的には、イオン性酸性基を有するアクリルまたはメタクリルモノマーからなる群から選択される少なくとも10重量%の親水性モノマー、
B.以下の構造]
[0029] ]
[0030] のモノマーからなる群から選択される少なくとも25重量%のモノマーまたはモノマーの組み合わせであって、
式中、nは0より大きい、典型的に1〜10、より典型的に1〜4の整数であり、Ra、RbおよびRdは、独立して、Hまたはアルキルであり、Rcは、アルキルであり、
C.0〜40重量%の疎水性モノマーまたはかかるモノマーの組み合わせ(上述したもののいずれかを含む)、より典型的には、疎水性アクリルまたはメタクリルモノマーであって、
モノマーA+B+Cの合計が、100重量%に等しく、モノマーA+Bの合計が、55〜100重量%であり(モノマーの重量%は、ポリマー添加剤の重量を基準とする)、モノマーB:Aの重量比が、約1:1〜約10:1の範囲内である。]
[0031] ランダム親水性ポリマー添加剤の酸性基は、典型的に、塩基により、塩形態まで、部分または完全中和される。有用な塩基としては、アルカリ金属水酸化物(水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム)、アルカリ金属炭酸塩および重炭酸塩(炭酸および重炭酸ナトリウムおよびカリウム)、有機アミン(モノ−、ジ−、トリ−メチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン)、有機アルコールアミン(N,N−ジメチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、モノ−、ジ−、トリ−エタノールアミン)、アンモニウム塩(水酸化アンモニウム、水酸化テトラ−アルキルアンモニウム)およびピリジンが例示される。]
[0032] ランダム親水性ポリマー添加剤は、インク総重量を基準として、約0.01重量%〜約3重量%、より典型的には、約0.10重量%〜約1.0重量%の量で存在してよい。上限は、インク粘度またはインクジェットペンによるインク液滴の適切な形成に必要なその他の物理的な制限により決まる。下限は、所望の色濃度を画像に付与するのに必要な着色剤の種類および量により決まる。このように、少量のカーボンブラックを含むインクは、有効な腐食低減に必要なポリマー添加剤の量は低量である。]
[0033] 顔料対ランダム親水性ポリマー添加剤の重量比は、典型的に、約1:1〜約1:40、より典型的には、約1:6〜約1:40、さらにより典型的には、約1:10〜約1:40、最も典型的には、約1:20〜約1:40である。顔料対ランダム親水性ポリマー添加剤の重量比がこれより低いと、腐食特性におけるさらなる改善はなされないであろう。一方、ポリマー含量を増やすと、粘度が高くなる、または塩含量が増えて、インクレイテンシーの悪化につながって、インクジェットノズルからのインク液滴の適正な形成を妨げる恐れがある。顔料対ランダム親水性ポリマー添加剤の重量比がこれより高いと、腐食の削減が不十分となる。]
[0034] インクジェットインク組成物
本開示のインクジェットインク、および一般にインクジェットインクは、ビヒクル、着色剤および任意のその他の成分、例えば、界面活性剤、バインダー、緩衝剤、殺生物剤等を含む。インクビヒクルは、着色剤および任意の添加剤のための液体キャリア(または媒体)である。インク着色剤とは、色を与えるインクの任意および全ての種のことを指す。インク着色剤は、単色種または最終インク色を集合的に定義する複数色種としてもよい。典型的な着色剤は、染料、顔料分散液または自己分散性顔料であってよい。]
[0035] ビヒクル
本発明のインクは、水性ビヒクルを含む。「水性ビヒクル」という用語は、水、または水と、共溶媒または保湿剤と一般的に呼ばれている1つまたは複数の有機水溶性ビヒクル成分との混合物を含むビヒクルのことを指す。当技術分野では、共溶媒が、印刷基材上のインクの浸透および乾燥を補助できるときは、浸透剤と呼ばれることがある。]
[0036] 水溶性有機溶媒および保湿剤としては、アルコール、ケトン、ケト−アルコール、エーテルおよびその他、例えば、チオジグリコール、スルホラン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンおよびカプロラクタム、グリコール、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリメチレングリコール、ブチレングリコールおよびヘキシレングリコール、オキシエチレンまたはオキシプロピレンの付加ポリマー、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等、トリオール、例えば、グリセロールおよび1,2,6−ヘキサントリオール、多価アルコールの低級アルキルエーテル、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、多価アルコールの低級ジアルキルエーテル、例えば、ジエチレングリコールジメチルまたはジエチルエーテル、ウレアおよび置換ウレアが例示される。]
[0037] 一般に浸透剤として作用する共溶媒としては、高級アルキルグリコールエーテルおよび/または1,2−アルカンジオールが例示される。グリコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルおよびジプロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルが挙げられる。1,2−アルカンジオール浸透剤としては、例えば、1,2−(C5〜C8)アルカンジオール、特に、1,2−ペンタンジオールおよび1,2−ヘキサンジオールが挙げられる。]
[0038] 水性ビヒクルは、典型的に、約65重量%〜約95%重量の水を含有し、残部(すなわち、約35%〜約5%)は、有機水溶性ビヒクル成分である。インク中の水性ビヒクルの量は、典型的に、合計インクの約75重量%〜約99.8重量%の範囲内である。]
[0039] 着色剤
インク着色剤は、顔料分散液、自己分散性顔料、染料またはこれらの混合物を含む。原料顔料は、インクビヒクルに不溶で、典型的に、非分散性であり、安定な分散液を形成するには処理しなければならない。顔料粒子のことを指す用語であって、その表面が、親水性分散性付与基により化学的に変性されていて、別個の分散剤なしで水性ビヒクル中での安定な分散を可能とする自己分散性顔料(「SDP」)着色剤が、本開示内容においては、特に有用である。特に、本開示内容においては、親水性分散性付与表面基はイオン性であり、さらに、分散性付与表面基はアニオン性である。]
[0040] SDPは、官能基または官能基を含有する分子を、上述した顔料の表面に、物理的処理(例えば、真空プラズマ)により、または化学的処理(例えば、オゾン、次亜塩素酸等)により、グラフト化することにより作製してよい。単一の種類または複数の種類の親水性官能基を、1つの顔料粒子にボンドしてよい。]
[0041] 最も一般的には、分散性付与基のアニオン性部分は、水性ビヒクルに分散させると、SDPに負電荷を与えるカルボキシレート(カルボキシルとも呼ばれる)またはスルホネート基である。カルボキシレートまたはスルホネート基は、通常、一価および/または二価のカチオン性対イオンと結合する。]
[0042] 自己分散性顔料は、例えば、米国特許第5,571,311号明細書、米国特許第5,609,671号明細書、米国特許第5,968,243号明細書、米国特許第5,928,419号明細書、米国特許第6,323,257号明細書、米国特許第5,554,739号明細書、米国特許第5,672,198号明細書、米国特許第5,698,016号明細書、米国特許第5,718,746号明細書、米国特許第5,749,950号明細書、米国特許第5,803,959号明細書、米国特許第5,837,045号明細書、米国特許第5,846,307号明細書、米国特許第5,895,522号明細書、米国特許第5,922,118号明細書、米国特許第6,123,759号明細書、米国特許第6,221,142号明細書、米国特許第6,221,143号明細書、米国特許第6,281,267号明細書、米国特許第6,329,446号明細書、米国特許第6,332,919号明細書、米国特許第6,375,317号明細書、米国特許第6,287,374号明細書、米国特許第6,398,858号明細書、米国特許第6,402,825号明細書、米国特許第6,468,342号明細書、米国特許第6,503,311号明細書、米国特許第6,506,245号明細書および米国特許第6,852,156号明細書に記載されている。]
[0043] SDPの商業的供給源としては、Cabot Corporation,Billerica,MA,USA、Toyo Ink USALLC,Addison,IL,USAおよびOrient Corporation of America,Kenilworth,NJ,USAが挙げられる。]
[0044] 表面処理の量(官能化度)は変えることができる。官能化度(単位表面積当たりのSDPの表面に存在する親水性基の量)が、顔料表面1平方メートル当たり約3.5μmol(3.5μmol/m2)未満、より典型的には、約3.0μmol/m2未満のとき、有利な(高い)光学密度を達成することができる。約1.8μmol/m2未満、さらに、約1.5μmol/m2未満の官能化度も好適であり、SDPの特定の種類にとって、より典型的である。]
[0045] 典型的な実施形態において、SDP表面のアニオン性官能基は、主に、カルボキシル基またはカルボキシルとヒドロキシル基の組み合わせである。さらにより典型的には、アニオン分散性付与基は、顔料表面に直接付加しており、主に、カルボキシル基またはカルボキシルとヒドロキシルの組み合わせである。]
[0046] アニオン分散性付与基が顔料表面に直接付加しているより典型的なSDPは、例えば、米国特許第6,852,156号明細書に記載された方法により作製してよい。この公報に記載された方法により処理されたカーボンブラックは、塩基により中和されて、非常に安定な水中分散液を与える高表面活性水素含量を有する。この方法の着色顔料への適用も可能である。]
[0047] 処方インクに用いるSDPのレベルは、所望の光学密度を、印刷画像に付与するのに典型的に必要なレベルである。典型的に、SDPレベルは、インクの約0.01〜約10重量%の範囲である。]
[0048] 本開示内容の他の実施形態において、分散剤、特に、アニオン性分散剤による処理により、顔料を水性ビヒクル中の分散液へと安定させる。本明細書で用いる「分散剤(dispersant)」という用語は、当該技術分野において同じく用いられる「分散剤(dispersing agent)」および「懸濁剤」と、通常、同義である。]
[0049] インクジェットインクに有用な色の特性を備えた顔料としては、(シアン)ピグメントブルー15:3およびピグメントブルー15:4、(マゼンタ)ピグメントレッド122およびピグメントレッド202、(イエロー)ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー110、ピグメントイエロー114、ピグメントイエロー128およびピグメントイエロー155、(レッド)ピグメントオレンジ5、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ62、ピグメントレッド17、ピグメントレッド49:2、ピグメントレッド112、ピグメントレッド149、ピグメントレッド177、ピグメントレッド178、ピグメントレッド188、ピグメントレッド255およびピグメントレッド264、(グリーン)ピグメントグリーン1、ピグメントグリーン2、ピグメントグリーン7およびピグメントグリーン36、(ブルー)ピグメントブルー60、ピグメントバイオレット3、ピグメントバイオレット19、ピグメントバイオレット23、ピグメントバイオレット32、ピグメントバイオレット36およびピグメントバイオレット38ならびに(ブラック)カーボンブラックが例示される。着色剤は、本明細書においては、Society Dyers and Colourists, Bradford, Yorkshire, UKにより「C.I.」表示で参照されており、The Color Index,Third Edition,1971年に公開されている。顔料の商業的供給源は、当該技術分野において通常周知されている。]
[0050] 分散剤は任意の好適なアニオン分散剤とすることができ、例えば、前述した米国特許第4,597,794号明細書、同第5,085,698号明細書および同第5,519,085号明細書および同第6,143,807号明細書に開示されているようなものである。また、分散剤は、例えば、米国特許第5,708,095号明細書、同第6,136,890号明細書および米国特許出願公開第2005/0090599号明細書に開示されたアニオン分散剤とすることができる。]
[0051] アニオン性分散剤のアニオン性部分は、主にカルボキシル基であり、他の典型的な実施形態においては、アニオン性分散剤のアニオン性部分は、カルボキシル基のみから実質的になる。]
[0052] 顔料分散液を調製するには、顔料および分散剤を予め混合してから、ミリング工程において分散または解膠する。予備混合物は、ミリング工程にウェットミリング操作が含まれるときは、水性キャリア媒体(例えば、水と、任意で水混和性溶媒)を含む。ミリングは、2本ロールミル、媒体ミル、水平ミニミル、ボールミル、アトライタで実施する、または水性予備混合物を、液体ジェット相互作用チャンバ内の複数のノズルに、少なくとも5,000psiの液体圧力で通すことにより、水性キャリア媒体(マイクロフルイダイザー)中の顔料粒子の均一な分散液を生成してもよい。あるいは、加圧下で、分散剤および顔料をドライミリングすることにより濃縮物を調製してもよい。媒体ミル用の媒体は、ジルコニア、YTZ(登録商標)(株式会社ニッカトー(日本、大阪))およびナイロンをはじめとする一般的に入手可能な媒体から選択される。これらの分散プロセスは、一般的な意味で、当該技術分野において周知であり、米国特許第5,022,592号明細書、同第5,026,427号明細書、同第5,310,778号明細書、同第5,891,231号明細書、同第5,679,138号明細書、同第5,976,232号明細書および米国特許出願公開第2003/0089277号明細書に立証されている。出来上がった状態の顔料分散液は、典型的に、濃縮形態(分散濃縮物)であり、所望の添加剤を含有する好適な液体により後に希釈されて、最終インクが作製される。]
[0053] 分散後の有用な粒径の範囲は、典型的に、約0.005ミクロン〜約15ミクロンである。好ましくは、顔料粒径は、約0.005〜約5ミクロンの範囲、最も好ましくは、約0.005〜約1ミクロンでなければならない。動的光散乱により測定される平均粒径は、約500nm未満、好ましくは約300nm未満である。]
[0054] 処方インクに用いる顔料のレベルは、所望の光学密度を印刷画像に付与するのに必要なレベルである。典型的に、顔料レベルは、約0.01重量%〜約10重量%の範囲、より典型的には約1重量%〜約9重量%である。]
[0055] 本開示内容の他の実施形態において、染料は、インク着色剤として用いてよい。ある好適な染料としては、スルホネートおよびカルボキシレート基を典型的に有するアニオン性染料およびポリメチンおよびアリールカルボニウム基を典型的に有するカチオン性染料が挙げられる。反応性染料を用いてもよい。ある有用な染料は、米国特許第5,098,475号明細書に開示されている。]
[0056] 上述したインク着色剤のいずれの混合物を用いてもよい。]
[0057] その他の成分
その他の成分を、インクジェットインクに処方してもよく、かかるその他の成分が、インクの安定性および噴射性を妨害しない程度とする。これは、所定の実験により容易に求められる。かかるその他の成分は、一般的な意味では、当技術分野で周知である。]
[0058] 一般的に、界面活性剤をインクに添加して、表面張力および湿潤特性を調整する。好適な界面活性剤としては、エトキシル化アセチレンジオール(例えば、Air Products製Surfynols(登録商標)シリーズ)、エトキシル化第1級(例えば、Shell製Neodol(登録商標)シリーズ)および第2級(例えば、Union Carbide製Tergitol(登録商標)シリーズ)アルコール、スルホコハク酸(例えば、Cytec製Aerosol(登録商標)シリーズ)、オルガノシリコーン(例えば、Witco製Selwet(登録商標)シリーズ)およびフルオロ界面活性剤(例えば、DuPont製Zonyl(登録商標)シリーズ)が挙げられる。界面活性剤は、典型的に、約5%までの量で、より典型的には、2%以下の量で用いられる。]
[0059] エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N”,N”−五酢酸(DTPA)およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(GEDTA)およびこれらの塩等の金属イオン封鎖剤(またはキレート化剤)を含めると、例えば、重金属不純物の有害な影響を排除するのに有利である。]
[0060] 例えば、カチオン比を調節するために、キレート化剤以外の塩を用いてもよい。殺生物剤を用いて、微生物の成長を抑えてもよい。]
[0061] インク特性
噴射速度、液滴の分離長さ、液滴サイズおよび流れ安定性は、インクの表面張力および粘度に大きく影響される。顔料インクジェットインクの表面張力は、典型的に、25℃で約20mN.m-1〜約70mN.m-1である。粘度は、25℃で30mPa.sと高くすることができるが、典型的にはこれよりやや低い。インクは、広い範囲の吐出条件、材料構造、ノズルの形状およびサイズと適合する物理特性を有している。インクは、インクジェット装置をかなりの程度詰まらせないよう、長期間にわたって良好な貯蔵安定性を有していなければならない。さらに、インクは、接触するインクジェット印刷装置の部品を腐食してはならず、実質的に無臭かつ無毒でなければならない。]
[0062] 何らかの特定の粘度範囲に限定されないが、これらのインクは、低粘度用途に特に好適である。このように、これらのインクの粘度(25℃)は、約7mPa.s未満、約5mPa.s未満、さらに、有利には、約3.5mPa.s未満とすることができる。pHは、典型的に、5〜9の間、より典型的には、6.5〜8.0の間である。これらのインクは、ニッケルまたはニッケル合金を含むインク流路を含むプリントヘッドに有用である。]
[0063] インクセット
インクジェットインクは、通常、セットで用いられる。インクセットは、少なくとも2つの異なる着色インク、より典型的には、少なくとも3つの異なる着色インク、例えば、シアン、マゼンタおよびイエロー(CMY)、より一般的には、少なくとも4つの異なる着色インク、例えば、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック(CMYK)を含む。インクセットは、上述したとおり、1種類以上のインクを利用する。]
[0064] 典型的なCMYKインクに加えて、インクセットは、1つ以上の「色域の広がる」インクをさらに含んでいてもよく、オレンジインク、グリーンインク、レッドインクおよび/またはブルーインク、ライトシアンおよびライトマゼンタ等のフルストレングスおよびライトストレングスインクの組み合わせをはじめとする、異なる着色インクが含まれる。]
[0065] 印刷方法
本開示内容のインクは、少なくともその一部がニッケル含有金属で形成されている1つ以上のインクジェットインク流路または通路を有するインクジェットプリントヘッド、典型的に、圧電インクジェットプリントヘッドを含む任意の好適なインクジェットプリンタで印刷してよい。]
[0066] ニッケル含有金属は、ニッケル単体またはニッケルとニッケル以外の金属を含有する合金(ニッケル合金)であってよい。その他の金属としては、ニッケル含有合金において、鉄、炭素、クロム、モリブデン、銅、アルミニウム、チタン、ニオブ、タンタル、コバルト、タングステンシリコン、窒素、硫黄、マンガン等が例示される。ニッケル含量は特に限定されない。例えば、ニッケル含量は、1〜99.5重量%の範囲内であってよい。典型例において、ニッケル含量は、10〜70重量%の範囲内である。ニッケル含有合金は、例えば、ニッケルと鉄を含有する合金(ニッケル−鉄合金)であってよい。ニッケル−鉄合金としては42合金が例示される。42合金において、ニッケル含量は、約42%、残部が鉄である。ニッケル合金は、金属以外の成分を含有していてもよい。]
[0067] インクを基材上に噴射するのに用いるインクジェットプリントヘッドの構成は、特に限定されず、インクジェットプリンタに従来から用いられているものと同じものとすることができる。例えば、インクジェットプリンタは、例えば、米国特許第6,648,463号明細書に示されるように構成されるニッケル含有インクジェットプリントヘッドを備えたヘッドユニット、例えば、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色インクの充填された交換可能なインクカートリッジ用の収容部も含むヘッドユニットを含んでいてよい。ニッケル含有インクジェットプリントヘッドはまた、交換可能なインクジェットカートリッジに一体形成されていて、ヘッド/カートリッジの組み合わせ全体が、プリンタに着脱可能に装着されていてもよい。インクジェットプリントヘッドに用いるインク噴射方法も本明細書においては限定されず、圧電素子方法、サーマルバブルジェット方法および静電引力方法が、より一般的に実現性のあるいくつかのものである。]
[0068] ニッケルまたはニッケル合金を含むインクジェットチャネルを有する圧電インクジェットプリントヘッドについては、その開示内容が本明細書に参照により援用される前述した米国特許第6,648,463号明細書および米国特許出願公開第2007/0191507号明細書により詳細に記載されている。]
[0069] 基材は、一般的な電子写真感光紙等の普通紙、処理済み用紙、例えば、写真品質インクジェット紙、テキスタイル、およびポリ塩化ビニルやポリエステル等のポリマーフィルムを含む非多孔性基材をはじめとする好適な基材とすることができる。]
[0070] 以下の実施例は本開示を例示するものであるが、それに限定されない。]
[0071] 手順:プラスチック表面からの排出を求めるための試験手順
容量60mLの高密度ポリエチレンの清浄なNalgene(登録商標)ボトルに、約30mLの試験インク液体を入れた。試料を少なくとも12時間静置した後、ボトルを逆さにして、インク液滴が、容器の下半分に流れるようにした。約5分間流した後、インクで既に濡れた表面に残った残渣インクの程度を、ボトルを逆さにする前に、インクで既に濡れたボトルの表面の半分にある残渣インク液滴の数を数えることにより、以下の評価尺度に従って評価した。]
[0072] ]
[0073] ポリマーを以下の手順を用いて調製した:
ポリマー1
3リットルのフラスコは、メカニカルスターラー、温度計、窒素入口、乾燥管出口および添加漏斗を備えていた。テトラヒドロフラン(TFH)760gをフラスコに入れた。アセトニトリル1.0M溶液中触媒テトラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエート0.82gを添加した。開始剤1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン24.0gを注入した。供給I[アセトニトリル1.0M溶液中テトラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエート0.4gおよびTHF5g]を開始し、15分間にわたって添加した。供給II[トリメチルシリルメタクリレート225g、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート377g]を45分間にわたって添加した。250分で、100gのメタノールを上記の溶液に添加し、蒸留を始めた。蒸留の第1の段階の間に、約440gの溶媒を除去したところ、49.7%固形分のポリマーが得られた。2−ピロリドン187gをフラスコに添加した。さらに400gの溶媒を蒸留した後、225gの2−ピロリドンを添加して、数平均分子量約5,800の約48%固形分のポリマーを作製した。調製したポリマーは、親水性成分について2.4の酸素に対する炭素の比、74重量%の親水性成分および26重量%のイオン性酸性基を有していた。ポリマーは、疎水性成分は含有していない。]
[0074] ポリマー1a
約41.3gのポリマー1溶液を、約6.8gの45%水酸化カリウム水溶液および51.8gの水と混合して、約20重量パーセントの濃度で、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート−コ−メタクリル酸(74/26重量比)の水性ポリマー溶液を得た。]
[0075] ポリマー1b
約41.3gのポリマー1溶液を、約23.1gのトリエタノールアミンおよび55.6gの水と混合して、約20重量パーセントの濃度で、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート−コ−メタクリル酸(74/26重量比)の水性ポリマー溶液を得た。]
[0076] ポリマー2
3リットルのフラスコは、メカニカルスターラー、温度計、窒素入口、乾燥管出口および添加漏斗を備えていた。テトラヒドロフラン(TFH)1172gをフラスコに入れた。アセトニトリル1.0M溶液中触媒テトラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエート0.8mlgを添加した。開始剤1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン23.8gを注入した。供給I[アセトニトリル1.0M溶液中テトラブチルアンモニウムm−クロロベンゾエート0.4mlおよびTHF5g]を開始し、130分間にわたって添加した。供給II[トリメチルシリルメタクリレート226gおよび2−(トリメチルシリルオキシ)エチルメタクリレート587g]を45分間にわたって添加した。150分で、285gのメタノールを上記の溶液に添加し、蒸留を始めた。蒸留の第1の段階の間に、1234gの材料を除去した。421gの2−ピロリドンをフラスコに添加した。さらに45gの溶媒を蒸留した後、150gの2−ピロリドンおよび0.3gのジクロロ酢酸を添加した。さらに74gの溶媒を蒸留した後、数平均分子量約5,695の約45%固形分のポリマーを作製した。調製したポリマーは、親水性成分について2.0の炭素対酸素比、74重量%の親水性成分および26重量%のイオン性酸性基を有していた。ポリマーは、疎水性成分は含有していない。]
[0077] ポリマー2a
約45gのポリマー2溶液を、約6gの45%水酸化カリウム水溶液および47gの水と混合して、約20重量パーセントの濃度で、2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メタクリル酸(74/26重量比)の水性ポリマー溶液を得た。]
[0078] ポリマー2b
約45gのポリマー2溶液を、約2.9gのトリエタノールアミンおよび52.2gの水と混合して、約20重量パーセントの濃度で、2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メタクリル酸(74/26重量比)の水性ポリマー溶液を得た。]
[0079] ポリマー3
ポリマー3は、米国特許第5,519,085号明細書(完全に規定されるかのように全ての目的について参照により本明細書に援用される)に記載された「調製4」と同様の方法で、モノマーレベルは、約23//59//18(またはモル比約12//15//4)の重量比を与えるように調節して、メタクリル酸−ブロック−ベンジルメタクリレート−ブロック−エチルトリエチレングリコールメタクリレートによる構造化ブロックコポリマーであった。ポリマーを、水酸化カリウムで中和した。水を添加して、約20重量パーセントの最終ポリマー濃度とした。調製したポリマーは、疎水性成分については5.0の炭素対酸素比、親水性成分については2.4の炭素対酸素比、疎水性成分については59重量%、親水性成分については18重量%およびイオン性酸性基23重量%を有する。]
[0080] ポリマー4は、約40/30/30の重量比のn−ブチルアクリレート−コ−エチルトリエチレングリコールメタクリレート−コ−ポリエチレングリコールメタクリレートのランダムコポリマーであった。5リットルのフラスコは、メカニカルスターラー、温度計、N2入口、乾燥管出口および添加漏斗を備えていた。エトキシトリエチレングリコールメタクリレート60g、n−ブチルアクリレート80g、Bisomer S10WMPEG1000、120gおよびイソプロピルアルコール790gをフラスコに入れ、加熱還流した。エトキシトリエチレングリコールメタクリレート241g、n−ブチルアクリレート320gおよびBisomer S10W MPEG1000、480gを180分間にわたって添加した。開始剤Vazo−52、10g、メチルエチルケトン30gおよびイソプロピルアルコール30gを同時に開始し、210分間にわたって添加した。第1の開始剤供給が完了したら、Vazo−52、15g、メチルエチルケトン45gおよびイソプロピルアルコール45gの第2の開始剤供給を開始し、10分間にわたって添加した。反応を還流でさらに110分間保持した。2−ピロリドン750gを反応フラスコに加えた。溶液を加熱還流し、1086gの揮発性溶媒を蒸留した。さらに340gの20ピロリドンをフラスコに添加して、約43%が固形分で、数平均分子量が6638のポリマーを作製した。水を添加して、約20重量パーセントの最終ポリマー濃度とした。調製したポリマーは、疎水性成分については3.5の炭素対酸素比、第1の親水性成分については2.4の炭素対酸素比および第2の親水性成分については2.1、疎水性成分については40重量%、親水性成分については60重量%およびイオン性酸性基0重量%を有する。]
[0081] ポリマー5
供給IIが、トリメチルシリルメタクリレート225g、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート377g、ベンジルメタクリレート5.0gを含有していた以外は、ポリマー1について記載した通りにしてポリマー5を調製した。調製したポリマーは、疎水性成分については5.0の炭素対酸素比、親水性成分については2.4の炭素対酸素比、疎水性成分については1重量%およびイオン性酸性基26重量%を有する。]
[0082] ポリマー5a
約41.3gのポリマー5溶液を、約6.8gの45%水酸化カリウム水溶液および51.8gの水と混合して、約20重量パーセントの濃度で、ベンジルメタクリレート−コ−エトキシトリエチレングリコールメタクリレート−コ−メタクリル酸(1/73/26重量比)の水性ポリマー溶液を得た。]
[0083] 顔料分散液
カーボンブラック(Degussa製Nipex(登録商標)160)を、米国特許第6,852,156号明細書に記載された方法に従って、オゾンで酸化し、表面に直接付加したカルボン酸基を作製した。水酸化リチウムを処理中に用いて、処理済み顔料を中和し、表面酸性基を塩形態に変換した。中和した混合物を、限外濾過により精製して、遊離酸、塩および汚染物質を除去した。混合物の伝導度が安定し、比較的一定のままとなるまで、顔料を脱イオン水により繰り返し洗うことにより、精製プロセスを行った。]
[0084] 回収後、自己分散性カーボンブラック顔料の15重量パーセント分散液が得られた。]
[0085] 実施例1:
以下の成分を混合により化合した後、2.5ミクロンのフィルタを通してろ過して、特大サイズの材料を除去することにより、インクを作製した。成分量は、インクの合計重量の重量パーセントである。]
[0086] ]
[0087] 腐食試験を、ASTMG−5−94(アノード分極)により、摂氏60度で、作用電極としてニッケル合金42を用いて実施した。400mVで、1平方センチメートル当たりのマイクロアンペアの電流密度により示される腐食速度を以下の表2に示す。]
[0088] ]
[0089] インク処方Aは、ポリマー添加剤を含有せず、対照例である。本開示内容に含まれるインク処方B、C、DおよびEは、表4に示すとおり安定であり、耐食性の改善を示している。比較例の添加剤、ポリマー4(疎水性成分40重量%およびイオン性酸性基0重量%)およびホウ酸ナトリウムを含むインク処方GおよびHは、改善された耐食性を示すが、これらの添加剤はインクを不安定にする。ポリマー添加剤、ポリマー3(59重量%の疎水性成分)を含むインク処方Fは良好な耐食性を有していない。]
[0090] 表3に示す成分を混合して化合することにより、濃縮インク処方を調製した。これらのインクの貯蔵安定性を、摂氏70度で、1週間の加速条件下で求めた。結果を表4に示す。結果としての粘度および/または粒径の大きな増加は、これらの処方の不安定性を示している。]
[0091] ]
[0092] ]
[0093] インクの疎水性表面への接着力を、プラスチック表面からの排出を測定する上述した手順を用いて試験した。結果を表5に示す。]
[0094] ]
[0095] 実施例2:
表6に示す以下の成分を化合した後、2.5ミクロンのフィルタを通してろ過し、過大サイズの材料を除去することにより、インクを作製した。成分量は、インクの合計重量の重量パーセントである。]
[0096] ]
[0097] 腐食試験を、ASTMG−5−94(アノード分極)により、摂氏25度で、作用電極としてニッケル合金42を用いて実施した。400mVで、1平方センチメートル当たりのマイクロアンペアの電流密度により示される腐食速度を以下の表7に示す。]
実施例

[0098] ]
权利要求:

請求項1
水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせであって、前記インクジェットインクが、(a)着色剤、(b)水性ビヒクル、および(c)ランダム親水性ポリマー添加剤を含み、前記ランダム親水性コポリマー添加剤が、親水性成分と任意の疎水性成分で構成されるランダムコポリマーを含み、前記親水性成分が、イオン性酸性基を有し、酸素に対する炭素の比が約2.5未満で、前記ポリマー添加剤の重量を基準として少なくとも10%の量で存在するモノマーと;約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有する少なくとも1つの非酸性親水性モノマーとを含み、前記疎水性成分が、メチルアクリレート、酢酸ビニル、酸素に対する炭素の比が少なくとも約2.5の疎水性モノマーおよびこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含み、前記疎水性成分が、前記ポリマー添加剤の重量を基準として、約40重量%未満の濃度を有し、前記インクジェットプリントヘッドが、インク流路を含み、その少なくとも一部が、ニッケル含有金属で形成されている、水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせ。
請求項2
前記イオン性酸性基を、カルボン酸、スルホン酸およびホスホン酸からなる群から選択してよい請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項3
前記着色剤が、顔料分散液、自己分散性顔料、染料およびこれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項4
前記着色剤が、顔料分散液である請求項3に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項5
前記着色剤が、自己分散性顔料である請求項3に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項6
少なくとも約2.5の酸素に対する炭素の比を有する前記疎水性モノマーが、ベンジルメタクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ラウリルエタクリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、p−トリルメタクリレート、ソルビルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、フェニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、p−トリルアクリレート、ソルビルアクリレート、スチレン、アルファ−メチルスチレン、置換スチレン、N−アルキルアクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド、ビニルブチレートおよびビニルベンゾエートからなる群から選択される請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項7
少なくとも約2.5の酸素に対する炭素の比を有する前記疎水性モノマーが、ベンジルメタクリレート、ブチルメタクリレートまたはブチルアクリレートである請求項6に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項8
約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有する前記イオン性酸性基が、メタクリル酸、アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸モノ−メチルエステル、マレイン酸モノ−エチルエステル、マレイン酸モノ−プロピルエステル、マレイン酸モノ−ブチルエステル、マレイン酸モノ−ペンチルエステル、マレイン酸モノ−ヘキシルエステル、フマル酸、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸モノ−エチルエステル、フマル酸モノ−プロピルエステル、フマル酸モノ−ブチルエステル、フマル酸モノ−ペンチルエステル、フマル酸モノ−ヘキシルエステル、イタコン酸、イタコン酸モノ−メチルエステル、イタコン酸モノ−エチルエステル、イタコン酸モノ−プロピルエステル、イタコン酸モノ−ブチルエステル、イタコン酸モノ−ペンチルエステル、クロトン酸、コハク酸アクリロイルオキシエチル、アクリルアミド−グリコール酸、アクリルアミド−プロパンスルホン酸およびアクリルアミド−メチル−プロパンスルホン酸からなる群から選択される請求項2に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項9
前記イオン性酸性基が、メタクリル酸またはアクリル酸である請求項8に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項10
約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有する前記親水性モノマーが、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート、(メトキシ−エトキシ)エチルアクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシプロピルアクリレートからなる群から選択される非イオン性、非酸性モノマーである請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項11
前記非イオン性、非酸性モノマーが、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレートまたはヒドロキシエチルメタクリレートである請求項10に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項12
水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせであって、前記インクジェットインクが、(a)着色剤、(b)水性ビヒクル、および(c)ランダム親水性ポリマー添加剤を含み、前記ランダム親水性コポリマー添加剤が、親水性成分と任意の疎水性成分で構成されるランダムコポリマーを含み、前記疎水性成分が、メチルアクリレート、酢酸ビニル、酸素に対する炭素の比が少なくとも約2.5の疎水性モノマーおよびこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含み、前記疎水性成分が、前記ポリマー添加剤の重量を基準として、約40重量%未満の濃度を有し、前記親水性成分が、約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有する少なくとも1つの非酸性親水性モノマーと;イオン性酸性基を備え、約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有し、前記ポリマー添加剤の重量を基準として、少なくとも10%の量で存在するモノマーとを含み、約2.5未満の酸素に対する炭素の比を有する前記親水性モノマーが、以下の構造を有し、式中、nは、約0より大きい整数であり、Ra、RbおよびRdは、独立して、Hまたはアルキルであり、Rcは、アルキルであり、前記インクジェットプリントヘッドが、インク流路を有し、その少なくとも一部が、ニッケル含有金属で形成されている、水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせ。
請求項13
nが、約1〜約10である請求項12に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項14
nが、約1〜約4である請求項12に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項15
前記非イオン性、非酸性モノマーが、エトキシトリエチレングリコールメタクリレート、(メトキシ−エトキシ)エチルアクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、グリシジルメタクリレートおよびグリシジルアクリレートからなる群から選択される請求項12に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項16
前記ランダム親水性ポリマー添加剤の数平均分子量が約1,000〜約10,000である請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項17
前記ランダム親水性ポリマー添加剤が、インクの総重量を基準として、約0.01重量%〜約3重量%の量で存在していてよい請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項18
前記顔料対ランダム親水性ポリマー添加剤比が、約1:1〜約1:40である請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項19
ランダム親水性ポリマー添加剤に対する前記顔料の比が、約1:6〜約1:40である請求項18に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項20
前記疎水性成分の濃度が、前記ポリマー添加剤の重量を基準として、約30重量%未満である請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項21
前記イオン性酸性基が、前記ポリマー添加剤の重量を基準として、少なくとも20重量%の量で存在している請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項22
前記インクが、水または水と少なくとも1つの水溶性有機溶媒(共溶媒)との混合物で構成されるビヒクルをさらに含む請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項23
前記着色剤が、カーボンブラック顔料を含む請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項24
前記カーボンブラック顔料が、自己分散性カーボンブラック顔料である請求項23に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項25
前記自己分散性カーボンブラック顔料が、前記インクジェットインクの総重量を基準として、約0.01〜約10重量%の量で存在している請求項24に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項26
前記耐食性が、添加剤を含まないインクジェットインクに比べると、少なくとも約10%改善されている請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項27
請求項1に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせを含むインクジェットプリンタ。
請求項28
水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせであって、前記インクジェットインクが、(a)着色剤、(b)水性ビヒクル、および(c)ランダム親水性ポリマー添加剤を含み、前記ランダム親水性ポリマー添加剤が、以下の成分A〜C:A.イオン性酸性基を有するモノマーからなる群から選択される少なくとも10重量%の親水性モノマー、B.式I(式I)のモノマーからなる群から選択される少なくとも25重量%のモノマーまたはモノマーの組み合わせであって、式中、nは0より大きい整数であり、Ra、RbおよびRdは、独立して、Hまたはアルキルであり、Rcは、アルキルであり、C.0〜40重量%の疎水性モノマーまたはかかるモノマーの組み合わせ、で構成されるランダムコポリマーであり、モノマーA+B+Cの合計が、100重量%に等しく、モノマーA+Bの合計が、55〜100重量%である(モノマーの重量%は、前記ポリマー添加剤の重量を基準とする)、水性インクジェットインクおよびインクジェットプリントヘッドの組み合わせ。
請求項29
モノマーB:Aの重量比が、約1:1〜約10:1の範囲内である請求項28に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項30
モノマーAおよびCが、アクリルまたはメタクリルモノマーである請求項28または29に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
請求項31
前記疎水性モノマーが、前記ポリマー添加剤の重量を基準として、40重量%までの量で存在する請求項1〜30のいずれか一項に記載のインクジェットインク/プリントヘッドの組み合わせ。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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WO2009094053A1|2009-07-30|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2011-10-12| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111011 |
2012-03-07| A761| Written withdrawal of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120306 |
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